はじめに
Googleのサービスを利用してお客様と協業する際、協業専用アカウントとして mocke.tech [at] gmail.com ([at]は@と読み替える) を利用していました。ファイル交換やウェブ会議など、大抵のことはこれで実現できるのですが、ウェブ会議でお客様を招待する際に、お客様もGoogleアカウントを持っている必要があるとのことで、悩みの種になっていました。
Google Workspaceの契約をすれば、その問題は解決するのは知っていたのですが、ドメイン、ウェブページ、電子メールはすでにさくらインターネットで管理しており、Googleに移行する気はありませんン。今のところ、クラウドに大規模データを置く予定もありません。そうすると、Google workspaceのソリューションはどれも弊社には不要な機能が多いにもかかわらず有料になってしまい、移行に躊躇していました。そんな折にGoogle Workspace Essentials Starterというプランを知りましたので、簡単にご紹介します。
対象読者
- すでに組織用ドメインをお持ちで、ウェブページや電子メールを組織ドメインで独自に管理されている方。
- Googleのサービスを利用したいが、meetの制限のように個人アカウントによる制限で顧客とのコミュニケーションに不都合を生じさせている方。
Google Workspace Essentials Starterとは
Google Workspaceは個人または法人のビジネス向けサービスをまとめたブランド名で、上図の団体の属性や提供されるサービスの範囲の違いでいくつかのプランを提供しています。フリーランサー等個人向けのIndivisualで1130円/月(5/23現在キャンペーン中につき900円/月)、営利団体向けだと最安でBusiness Starterの680円/月からとなります。下図は営利団体向けプランのリストです。
Indivisualは
- 独自ドメインによるGmailサービスが無く、
- 組織管理もできません。その代わり、
- Google Meetの高度機能が利用できるようになります。非Googleユーザも会議に呼べます。
- Google Driveの容量は初期時に15GBで有償で増量可能です。
一方、Business Starterの場合、
- 独自ドメインのGmail、
- 組織管理ができる、
- 30GB/ユーザのGoogle Drive(増量は無理っぽい)、
- 時間制限はなく、非Googleユーザも会議に呼べますが、それ以外の高度機能が利用できないGoogle Meet、
という感じで、弊社の立場としてはどちらも選びづらい状況でした。
そんな中で色々インターネット上をザッピングしていたところ、Google Workspace Essential Starterを見つけました。
使えるサービスの一覧は上図の通りで、
- Gmailは使えない、
- Google Meetは非Googleユーザも会議に呼べますが、開催時間60分までに制限されます。高度機能は利用できません、
- Google Driveは15GB/ユーザで多分増量不可。チーム単位のフォルダ共有は不可、
- メンバーは25名まで追加できる、
ということで、弊社には非常に都合が良かったので、これを利用することにしました。これでお客様とオンラインで気軽にお打ち合わせが出来るようになりました。長時間会議になったら分割して途中で休憩挟みましょう。
Google Workspace Essential Starterの始め方
Google Workspace Essential Starterのリンク先にアクセスして、「アカウント作成」のボタンを押せば始めることが出来ます。詳細は下記に参考ページを置きますので、そちらをご覧ください。
まとめ
- Google Workspace Essential Starterは弊社にとっては神プランです。組織が大きくなるまではお世話になります。
- あんまり宣伝されていないプランで、このプランにフィットする団体も少ないかもしれませんが、良いプランだと思うのでこの記事にまとめました。
参考ページ
- Gigazine: 無料版のGoogle Workspace新プランが登場、仕事用メールアドレスでログイン可能で期間制限なしもGmailはサービス対象外
- Google: Essentials に申し込む
- イリコード: Google Workspace Essentials Starter を使ってみた
- Google: Essentials Starter エディションに切り替える ※ダウングレード向け